疾風のまつりごと(月蝕歌劇団)


「暗黒の宝塚」と呼ばれているらしい「月蝕歌劇団」の「疾風のまつりごと」を観てきました。
「宝塚」自体観ていないので「暗黒の」という形容詞が付いても比較できません(笑) まぁ、それはそれ。

竹宮恵子さん原作の少女マンガを劇化したもののようですが、原作が分かってないと理解できないんじゃないかなぁ?というのが正直な感想、結局何が何だか全然分かりませんでした(笑) 2回通して観たのに。
上演時間は休憩なしの2時間、内容的には気づけば2時間って感じでテンションを維持し続けていてのめり込めるんですが、最後に何も残ってない>私 テーマって何? この劇は何が言いたかったの? とうとう何も分からないまま終わってしまいました。 まぁ私の理解力が低いのが悪いのでしょうけど。

斉藤レイ様」は2役、深窓の令嬢「金田 由布子」と不良のリーダー格「蛍」。 正反対の性格ですが、なかなか格好良く演じておられました。 小劇場ゆえマイク無しでしたので、生声で歌われたりして、これはこれで嬉しい。
あとは鬼夜叉を演じられた「美里 流李さん」なんかはいいですねぇ、女教師役以外は男性を演じておられた(蓮、新崎、鬼夜叉)わけですが、いやいや雰囲気あって良いです。 格好良いです。 これは男装の麗人として認められるかも(^^) だけどキャスト一覧を見るまで「女教師=鬼夜叉」だと気づきませんでした、あぁよく見ると同じ位置にホクロがある(^_^;)

ストーリー的には鬼を召還する能力を持つ「喬(たかし:宇井千佳)」と「風使い」という異能の力を持つ「鳩子(一ノ瀬めぐみ)」を中心に進んでいくようです、水戸黄門が世直し旅しているような感じ?(笑) 時代は第2時世界大戦中が主かな? 戦後20年を経て、彼らに出会った事のある橋本登(山口擦蔵)の回想から始まります。

とある町に着いた二人はそこの学校へ編入します、そこで「のぼる(小沢 里沙)」らと出会います。 彼らにはリーダー「蛍(斉藤レイ)」がいました、蛍らはヤミ市場に流れるタバコを倉庫から盗み出し、そして富豪の金田家の娘、由布子(斉藤レイ)を誘拐する計画を立てます。
蛍は物体移動の能力と火を操る能力を有していました、盗んできたダイナマイトを使い倉庫を爆発させ火事を起こし、その機に乗じてタバコを盗もうとしました、その場で二人に出会います、そこで彼らが風を操れることを確認します。
人身売買/臓器売買を密かに行っていた鬼夜叉(美里 流李)は、金田家に庭師・蓮として入り込み、一人娘の由布子を連れ出します。 そこで喬・鳩子を始めとして蛍率いる不良グループ達と鬼夜叉との戦いになります。 不良グループ内の「ヒデ(ほな美 りん)」らは鬼夜叉と通じており、更に分裂します。 そこで「テツ(吉田 恭子)」らは臓物確保のため殺されてしまいます。
鬼夜叉は一度死んだ者でした、人身売買を生業とし、そうとは知らずに生き別れの母をも売り渡していたのでした、それを知り自殺しますが後悔により死者が生き返った姿なのでした。 しかし二人らの尽力により鬼夜叉は諭され自ら消えていきます。
この戦いを境に蛍の異能の能力は消えてしまいます。 そして二人も別なる地へと旅立っていきます。

やっぱ水戸黄門か(爆)